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前回、VLOOKUP関数を覚えた俺たちは、自分たちの作った
申請用書類を見直すことにした。
間違える方も悪いが、みんなにとって楽であれば、
それに越したことは無い。
「これって、ウィンウィンかな~。計算式があるから、
電卓弾かなくて済むし、科目のチェックに専念できますね。
これなら、シゲポンに怒られずに済みますね」
シゲポンとは、重森課長のあだ名。イメージがタヌキなので、
名前のシゲにポンがついたとか。
俺としては、そんなかわいらしい課長ではないと思っている。
まあ、食えないタヌキオヤジなので遠からずといったところか。
しかし、給湯室の会話は恐ろしい。
「そうだな。他の仕事もあるし、チェック業務は
軽減したいからね」
「でも、#N/Aっていう、この変な文字、
何とか消えないものですかね」
優子は、細い指先で画面の数式エラーを指さす。
俺は、画面ではなく、指に見とれていた。
こんなに綺麗だったのか?
「ちょっと、聞いてます?」
我に返った俺は、改めて優子の言葉を理解しようと画面に集中した。
「ああ、計算式で消すことができるんだ」
よかった。これは、以前、恭一さんに教えてもらったことがある。
これなら簡単だ。
「#N/Aは数式のエラーなんだ。
エラー回避にはISERROR関数を使えばいい」
俺は、優子からマウスをもらい、操作をはじめた。
「今回のように、VLOOKUP関数を使う場合、
ISERROR関数は、必需品だ。
でも、ISERROR関数自体は、真偽、
つまり正解か不正解しか返さないので、こうして、
IF文で正解の場合と不正解の場合の文字表示を
分ければいい」
説明MOVE
できるだけ優しく説明したが、どうだったのだろうか。
不安の思いつつも、優子の視線が嬉しい。
「堂島さん、すごいじゃないですか。
いつも教えてもらっているだけかと思ってました」
「ずいぶん、はっきりいうじゃないか」
たった一言ですっかり現実に引き戻された。
とは思いながらも、自分の頭の中で、優子の言葉を
リフレインさせていた。感謝される嬉しさを味わっていたのだ。
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《今日のTips》
「数式エラーを回避せよ」
解説:
VLOOKUP関数を使う場合、エラーが出る場合がある。
この表示をエラー値という。(※参考)
すでにある、VLOOKUP関数の式が下記のようだとすると、
=VLOOKUP(B11,$H$9:$I$15,2,0)
①まず、エラーがあるかを調べなければならない。
ISERROR関数は、数式にエラーがあるかを調べる関数
なので、これでエラーが無いか調べる。
・ISERROR関数をいれる。
=ISERROR( VLOOKUP(B11,$H$9:$I$15,2,0) )
②ISERROR関数自体は、真偽しか示さないので、
IF文を使い、通常の表示とエラーの場合の表示の式を
入力する。
・IF文を上記の式の外側に記入する。
=IF(ISERROR(VLOOKUP(B11,$H$9:$I$15,2,0)),
“”,VLOOKUP(B11,$H$9:$I$15,2,0))
補足1 ””はセルが空欄を表示します。そのほかの語句、
たとえば、「-」ダッシュを表示する場合は、”-”とします。
補足2 VLOOKUP関数式は手入力は面倒なので、
ショートカットのCtrt+C(コピー)、
Ctrt+V(貼付け)を使うと便利です。
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